2026.6.15

Vol.4 関西支店 グラングリーン大阪

関係者の最適解をつくり、現場で価値を生む

うらトーク -心躍る場の舞台裏-

当社各拠点で行われている日々の業務を、現場で向き合う社員や関係者の声とともに紹介する、現場の舞台裏を紐解くコンテンツです。仕事の中で重ねてきた工夫やエピソードを通して、「三菱地所グループと社会の持続可能性 4つの重要テーマ」とのつながりと、“心躍る場づくり”に至るまでの工夫や想いをお届けします。

JR大阪駅北側。かつて梅田貨物駅として物流を支えた広大な跡地で、西日本最大級の再開発「うめきた」が進んでいます。その2期地区に誕生したのが「グラングリーン大阪(GGO)」です。
GGOが目指すのは「まちでの出会いが、様々な価値を創造し、持続的にみんなと社会全体を良くしていく」こと。三菱地所をはじめとする共同事業者9社はこの理念のもと、まちづくりを進めてきました。その象徴こそ、約45,000m2の都市公園「うめきた公園」です。大きな“みどり”を中心に自然と都市が融合するGGOは、2024年9月に先行まちびらきを迎えました。
一方、行政、開発事業者、テナント、協力会社、来街者など、GGOは関係者が多く、運営が複雑です。だからこそ、南館のオフィス棟「パークタワー」「ゲートタワー」の運営管理を担う当社は、前例のない環境で多様な関係者間の最適解をつくることを大切にしています。
その最前線に立つのが、オフィステナントを支える木内優美さん、窪内天哉さん、そして施設管理を担う瀧田祐介さんです。いずれも自ら手を挙げてGGOに飛び込んだ“挑戦者”。経験も専門性も異なる3人に共通するのは、「GGOから大阪のまちをより良くしたい」というまっすぐな想いです。3人がGGOの施設運営の“舞台裏”で重ねる試行錯誤と、その先に見つめるGGOと大阪のまちの未来について聞きました。

三菱地所グループと
社会の持続可能性4つの重要テーマとの関わり

三菱地所グループでは、長期経営計画2030の社会価値向上戦略において、サステナブルな社会実現に向けて、当社グループが注力するべき「三菱地所グループと社会の持続可能性4つの重要テーマ」を定めています。三菱地所プロパティマネジメントでは、その4つの重要テーマ「まち・サービス」「地球環境」「人の尊重」「価値の創造」を軸に、事業を通じてサステナビリティを推進しています。
今回は、「まち・サービス」「人の尊重」の2テーマでお届けします。

  • まち・サービス

    次世代に誇るまちのハードとソフトの追求

    世代を超えて愛され、有機的に発展する「選ばれるまち」へ

  • 地球環境

    環境負荷軽減に尽力し続ける

    持続可能なまちと地球環境の実現

  • 人の尊重

    人を想い、人に寄り添い、人を守る

    多様な人々が幸せに働き、暮らせる社会へ

  • 価値の創造

    新たな価値の創造と循環

    時代の変化を先取りし、豊かさや便利さを育む

三菱地所グループと社会の持続可能性4つの
重要テーマについてはこちら →

関係者が多いほど、
“強み”は輪郭を帯びる

GGOの現場では、まちびらき後もアップデートが続いています。その中では、従来の運営管理の前提が揺さぶられる場面も少なくないと、木内さんは竣工後の慌ただしさを振り返ります。

「竣工を迎えれば、“共用部の工事も落ち着くだろう”と思っていました。ところが実際には、一部店舗の入居工事が就業者の皆さんも通行する共用廊下で続いていました」

オフィステナントの入居が迫る中、就業者の通行動線の確保や安全面への配慮、業務への影響など、“現場として守るべきもの”が一気に具体化しました。

「テナントさまが入居される際、『通れません』『うるさいです』という状況はあってはなりませんので、急ぎ施工会社や商業フロアの管理会社と調整しました。情報を早く、正確に共有することが、現場の円滑な運営につながっていることを痛感しました」

同時に、GGOという大規模複合施設ならではの学びもあったと言います。

「連携は“あった方がいい”ものではなく、現場を動かす前提そのものだと、改めて実感しました。週1回の対面打ち合わせでは、オフィス・商業それぞれでの確認事項のすり合わせはもちろん、垣根を越えて情報をすり合わせ、認識のズレをその場で解消することを大切にしています。」

多様な関係者と協業する中で、当社の強みが際立つ場面も多いと、瀧田さんは語ります。

「当社のテナント担当と施設管理担当は、常に“同じ方向”を向いているんです。片方だけでは判断しづらいことも、目線がそろっているから、すばやく動けます。たとえば、設備トラブルの初動対応では、テナント担当がご入居者さまの声を受け、すぐさま施設管理担当に連携します。その後、施設管理担当が即座に現場を確認し、互いに情報共有しながら対応方針を決めていく。こうした二人三脚な体制は、関係者が多いGGOで大きな力になっています」

東京・丸の内で入社以来商業施設の営業を経験してきた窪内さんも、そんな職場の体制を前向きに捉えています。

「ご入居者さまに最適解をご提案できるよう、施設管理の目線も吸収し、視野を広げたいです」

営業と施設管理が同じゴールを目指す。そんな体制が整っているからこそ、複雑で変化の激しいGGOでも、当社の運営管理のノウハウが最大限発揮されているのです。

心躍るTOPICS

業務の中で生まれる、小さな手応えや達成感。
そんな“心が躍る瞬間”を聞きしました

GGOが掲げる“まちでの出会いが新しい価値を生む”という想い。仕事の中で、その一端に触れられた瞬間こそ、私たちの“心躍る瞬間”です。今後予定しているご入居者さま向けイベントでは、“ご入居者さま同士が自然につながれる場”をつくりたいと考えています。みどりの中で、人々が交わり、挑戦が芽吹いていく。イベントを通じて、そんな場づくりに挑戦します。

真意を想像して先回りする人。
見えない快適を整える人。

3人の仕事姿勢には、それぞれが歩んできたキャリアが色濃くにじんでいます。

木内さんはご入居者さまに寄り添うこと、できるだけ早く動くことを大切にしています。その姿勢は、東京の大手町・丸の内・有楽町(以下、大丸有)で約10年間、数多くのご入居者さまと向き合ってきた中で磨かれました。

「寄り添うには、“気持ち”だけじゃなく“対応の早さ”も含まれると思うんです。対応が早いだけで、不安が軽くなることもありますから」

その姿勢はGGOでも発揮されています。たとえば、竣工後に気付いたトイレのサインの違和感。ジェンダーへの配慮から控えめな色使いにしたものの、男女の判別がつきにくくなっていると考えた木内さんは、利用者目線で状況を整理し、関係者に改善策を提案しました。

「トラブルの芽も小さいうちに摘み取れば、誰も嫌な思いをしなくて済みます」

言葉は軽やかですが、その裏には情報を集め、関係者を調整し、最善策を探る、地道な努力があります。そうした積み重ねが、関係者からの確かな信頼につながっています。

瀧田さんが大切にしている“納得できる仕組みづくり”の背景には、これまでの現場経験があります。以前開業を担当した「丸の内テラス」において、空調のメーター更新をはじめとしたテナントの費用負担が大きい点が課題になっていました。そうした課題に向き合う中で、商業用途においては、利用時間に応じて費用が発生する時間課金方式を採用し、合理的な運用と負担軽減の料率を図ってきました。
この経験を踏まえ、GGOでも同様の考え方を取り入れることを検討。ただ、オフィス用途では実績のない課金方式であったため、瀧田さんはオーナーに対し、背景や狙いを丁寧に説明し、理解を得た上で切り替えまでやり遂げました。

「コストは削るより、納得感のある仕組みに整える方が難しい。当時の試行錯誤が、いまの指針になっています」

施設管理における“正解”は、ひとつではありません。だからこそ瀧田さんは、快適性、安全性、コストのバランスを見極めながら、“無理なく続けられる施設管理の仕組み”を探り続けています。その探究心が、ビルの価値を高めているのです。

小さな工夫で
満足度を高める人

窪内さんは、商業テナントを担当していたときの視点を活かし、就業者ラウンジのランチタイムオペレーション改善に注力しています。就業者の流れを観察し、動線の調整やスタッフ配置の見直しなどを行います。象徴的な取り組みは、混雑緩和のための「時間限定商品」。ピーク時間帯の前後だけで注文できるメニューを設けることで来店を分散させ、就業者のストレスを減らす狙いです。

「どうすればご入居者さまに気持ちよく過ごしてもらえるか。それを考えるのがとても楽しいです。商業施設担当時代の経験が役立っている実感があるのも、やりがいにつながっています」

ご入居者さまからは「前より使いやすくなった」「つい長居してしまう」といった声が届いていると言います。

「ご入居者さまの声が、次の改善のヒントになります。ほんの少しの工夫でも、場の雰囲気は驚くほど変わる。その変化を肌で感じられるのが、この仕事の醍醐味だと思います」

派手さはありませんが、窪内さんの取り組みでラウンジは確実に“居心地のいい場”へと進化しています。それは着実にご入居者さまの満足度を押し上げています。

まちは、
人の想いで育つ

3人が自ら考え口にした、GGOの未来を象徴するキーワードは「深緑」。それは「緑を増やす」という表層的な意味ではありません。関係者と目線を合わせ、信頼を深め、時間をかけて大阪のまちを育てていく、その“深さ”を表していました。

「竣工したら終わりじゃなく、ここからが本当の始まり。ご入居者さまの挑戦が続く限り、私たちも挑戦し続けなければなりません」

瀧田さんは、設備管理の立場から“次の挑戦”を見据えます。

「今後、労働力不足や環境負荷低減といった壁に直面することになると思うので、先駆けて警備・清掃ロボットなど、IoT技術の導入を検討していきたいです。効果があったものは積極的に発信し、社会課題解決の一助になりたいです」

窪内さんは、テナントの期待を超える意識で日々の業務に臨みたいと笑顔を見せてくれました。

「ご入居者さまとの信頼が深まれば深まるほど、GGOは“深緑”に近づけるはずです」

緑も、まちも、人が手をかけることで育ちます。GGOでは今日も、現場を支える人たちの働きによって、その“深み”がさらに増しています。

物件概要

  • 物件名:グラングリーン大阪 パークタワー
  • 所在地:大阪府大阪市北区大深町5番54号
  • 竣工年月:2024年11月
  • 規模:地上39階、地下3階
  • 構造:地上 鉄骨造(柱CFT)、地下 鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄鋼造・鉄筋コンクリート造
  • 総貸室面積:約93,000m2
  • 物件名:グラングリーン大阪 ゲートタワー
  • 所在地:大阪府大阪市北区大深町5番54号
  • 竣工年月:2024年11月
  • 規模:地上18階、地下3階
  • 構造:地上 鉄骨造(柱CFT)、地下 鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄鋼造・鉄筋コンクリート造
  • 総貸室面積:約20,000m2

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