2026.6.15

Vol.3 中部支店金沢営業所 金沢パークビル

まちに根を張り、まちと共に歩む

うらトーク -心躍る場の舞台裏-

当社各拠点で行われている日々の業務を、現場で向き合う社員や関係者の声とともに紹介する、現場の舞台裏を紐解くコンテンツです。仕事の中で重ねてきた工夫やエピソードを通して、「三菱地所グループと社会の持続可能性 4つの重要テーマ」とのつながりと、“心躍る場づくり”に至るまでの工夫や想いをお届けします。

1991年の竣工以来、金沢駅西口のランドマークとして街の変遷を見守ってきた「金沢パークビル」。北陸最大級のスケールを誇り、“青いガラス張りのビル”として市民のみなさんに親しまれてきました。この物件の運営管理を30年以上にわたり担ってきたのが、当社の金沢営業所です。
ビルの運営管理に加え、大規模な借地事業、そして「Hirooka Terrace」の受託など、金沢営業所の役割は単なるビルの運営管理にとどまりません。まちに根ざし、地権者・パートナー会社と強固な関係性を築きながら、三菱地所グループにおける“北陸の顔”として、地域の信頼を育み続けてきました。
その中心に立ち、入社から30年以上、地域と共に歩んできたのが吉田大さんです。地元に深く根を張り、パートナー会社と肩を並べ、ご高齢の地権者さまとも長い時間をかけて信頼を育む。その姿勢は、金沢営業所の文化そのものです。
今回は、そんな吉田さんに金沢営業所が積み重ねてきた“地元とのつながり”と、日々の業務で生まれる“心躍る瞬間”の舞台裏について、聞きました。

三菱地所グループと
社会の持続可能性4つの重要テーマとの関わり

三菱地所グループでは、長期経営計画2030の社会価値向上戦略において、サステナブルな社会実現に向けて、当社グループが注力するべき「三菱地所グループと社会の持続可能性4つの重要テーマ」を定めています。三菱地所プロパティマネジメントでは、その4つの重要テーマ「まち・サービス」「地球環境」「人の尊重」「価値の創造」を軸に、事業を通じてサステナビリティを推進しています。今回は、「まち・サービス」「人の尊重」「価値の創造」の3テーマでお届けします。

  • まち・サービス

    次世代に誇るまちのハードとソフトの追求

    世代を超えて愛され、有機的に発展する「選ばれるまち」へ

  • 地球環境

    環境負荷軽減に尽力し続ける

    持続可能なまちと地球環境の実現

  • 人の尊重

    人を想い、人に寄り添い、人を守る

    多様な人々が幸せに働き、暮らせる社会へ

  • 価値の創造

    新たな価値の創造と循環

    時代の変化を先取りし、豊かさや便利さを育む

三菱地所グループと社会の持続可能性4つの
重要テーマについてはこちら →

まちの歴史とともに築いた、
“信頼”と“支え合う力”

金沢営業所の歴史は、1970年に地元企業・松村物産と三菱地所が共同で設立した前身・北陸地所から始まります。以降、合併・事業承継を経て現在の金沢営業所となり、50年以上にわたり金沢のまちと共に歩んできました。

中でも、象徴的な物件が「金沢パークビル」です。

「1991年の竣工当時、『金沢パークビル』は斬新なビルでした。 “青いガラス張りのビル”といえば多くの方に伝わるくらい、地元の皆さまにとっても馴染み深いビルだと思います」

“まちのランドマーク”としての存在感の背景には、長年にわたり、地域とひらかれた関係を築いてきた歩みがあります。
北陸エリアにおける三菱地所グループの拠点は、金沢営業所のみ。だからこそ、不動産に関するさまざまな相談が集まる“三菱地所グループの窓口”として、吉田さんをはじめとするメンバーは、地元企業や住民の皆さま一人ひとりに向き合い、丁寧な一次対応を重ねてきました。

そうした日々の取り組みが“つながりの強さ”として表れたのが、令和6年元旦に発生した能登半島地震の時です。

「周辺の建物が復旧に時間を要する中、当ビルは早い段階で復旧することができました。これはひとえに、これまで一緒に汗を流してきたパートナー会社の皆さんとの協力関係があったからこそだと感じています。決して当社の力だけでは成り立ちません」

と吉田さんは振り返ります。

“人と土地”をつなぎ続けた、
金沢ならではの仕事

金沢営業所には、当社の他拠点にはない特色があります。

この地域との深い関係性は、ビル管理にとどまらない事業にも息づいています。
金沢営業所が20年以上にわたり手がけてきたのが、大規模な借地事業です。はじまりは金沢駅前から金沢港に延びる大型道路の全線開通を見据え、港近くの15,000坪の農地を商業用地へ転用のうえ活用したく、地元JAから当社へデベロッパー役をお願いしたいとの要請を受けたことからでした。その際、約70名の地権者さま一人ひとりと向き合い、粘り強く対話を重ねてきました。

「地権者さまは高齢の方が多く、慶弔の話題は切り離すことはできません。日頃から近況に気を配り、訃報を伺った際にはお通夜に参列することもあります。こうしたB to Cの関係性を持てているのは、当社では珍しいケースかもしれませんが、密接なつながりがあってこその、20年超の契約だと思っています」

そう語る吉田さんは、毎日、地元新聞のお悔やみ欄にも目を通しています。

借地事業で培われた地元不動産会社とのつながりから、金沢営業所にはビル管理以外の問い合わせも数多く寄せられています。新潟から来訪された方からの「土地を売ってほしい」という依頼をはじめ、旅館跡地の売却相談、地元不動産会社とのマッチングまで、その内容は多岐にわたります。

「幅広いご相談をいただけるのは、“信用”あってこそだと考えています。とはいえ、何でも引き受けるわけにはいきません。信用を守っていくためにも、“できないことはできないと伝える”ことを大切にしています」

こうして地道に築かれてきた地域との深い関係性こそが、金沢営業所を支える確かな基盤であり、“まちのランドマーク”としての存在感の源泉なのです。

心躍るTOPICS

業務の中で生まれる、小さな手応えや達成感。
そんな“心が躍る瞬間”を聞きしました

一緒に働く仲間の思いが伝わってきた瞬間です。北陸の冬といえば、切っても切り離せないのが「雪」。個人宅でも除雪作業が続く大変な時期にもかかわらず、契約業務外でありながら、しばしば警備や清掃のパートナー会社の皆さんがビル周辺の除雪に力を貸してくださることがあります。また、ご入居者さまから「清掃の方からいつもあいさつをいただけて本当にうれしい。元気をもらっています」といった言葉をいただいたこともあります。そうした場面に触れるたび、パートナー会社の皆さんがこのビルを愛し、自分事として大切に思い、私たちと同じ想いで働いてくださっているのだと感じます。その気持ちが伝わってきたとき、胸が熱くなるほどうれしさを覚えます。それが、私にとっての“心が躍る瞬間”です。

地元とのご縁がつないだ、
次の舞台

2025年、「金沢パークビル」に次ぐ規模の物件の管理を担うことになりました。新たな舞台となるのは、地域の未来を育む交流拠点「Hirooka Terrace」です。

「Hirooka Terraceの運営管理を受託できた背景には、金沢営業所として“きっかけ”をつくれたことがあったと思っています。オーナーである北國銀行さまとは、店舗移転の際の用地仲介や跡地売却などで、以前からご縁がありました。」

そうした関係性を起点に、三菱地所設計や三菱地所リアルエステートサービスなど三菱地所グループ各社が連携。長年にわたって土地活用の提案を重ねてきた経緯があります。Hirooka Terraceの受託は、まさに三菱地所グループの総力をオーナー様にご理解いただくことによって実現したプロジェクトといえます。

とはいえ、受託はあくまでもスタート地点。今後は、リーシング業務により一層力を入れていきたいと、吉田さんは意気込みます。

竣工から半期を迎えた現段階でのリーシング状況は順調。これまで培ってきた地元企業との信頼関係を軸に、着実に歩みを重ねていきます。

「Hirooka Terrace」は、金沢営業所にとって“次の30年”を形づくる挑戦の場でもあります。地域の未来を支える拠点として、そして三菱地所グループの北陸における存在感をより高めていくために、吉田さんたちの挑戦は続きます。

地元を愛し、
地元に愛される会社に

「やっぱり、金沢が好きなんです。それが私の原動力になっています。外から来た人にも金沢の魅力を感じていただきたいですし、地域の方々にとっても、これから先も変わらず愛される場所であってほしい。そのためにできることは、これからも全力で取り組んでいきたいんです」

あたたかな笑顔でそう語る吉田さんの言葉からは、金沢というまちへの深い愛情がにじみ出ています。

その想いは、日々の取り組みにも確かに表れています。
長年、「金沢パークビル」の館内アンケートでは、「コンビニを入れてほしい」という要望が寄せられていました。しかし、近隣店舗への影響の配慮、地権者さまとの調整など実現までには多くのハードルがあり、構想から実現までに10年の月日を要しました。

それでも吉田さんは粘り強く関係者と向き合い続けました。地元不動産会社や施工会社と図面を囲みながら何度も検討を重ね、ようやく実現した誘致でした。

「人によっては、“コンビニ一つで?”と思うかもしれません。でも、地域の方々の長年の願いに応えられたということは、私たちにとってとても大きな成果なんです」

そう語る吉田さんには、明確なこれからの目標があります。

「地域とグループをつなぐ“架け橋”になりたいと思っています。北陸エリアでは、今のところ当営業所しか拠点がありません。できることにも限りはありますが、三菱地所グループ全体で貢献できるようになれば、もっと大きく地域へ貢献できるはず。そのためにもまずは、当営業所が“不動産のことなら何でも相談してもらえる存在”になること。ここでしっかり土台をつくっていきたいと考えています」

長年にわたり紡いできた地元ネットワークと、三菱地所グループの総合力。その両方をつなぐ“架け橋”として、金沢営業所にしか生み出せない価値を、これからも広げていきます。

物件概要

  • 物件名:金沢パークビル
  • 所在地:石川県金沢市広岡三丁目1番1号
  • 竣工年月:1991年10月
  • 規模:地上12階・地下2階・塔屋1階
  • 構造:鉄骨造・一部鉄骨鉄筋コンクリート造
  • 延床面積:48,567.45m2

「うらトーク~心躍る舞台裏~」

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