2026.5.29

Vol.2 関西支店 OAPタワー

人と人とのつながりを作り、愛され続けるビルを目指して

うらトーク -心躍る場の舞台裏-

当社各拠点で行われている日々の業務を、現場で向き合う社員や関係者の声とともに紹介する、現場の舞台裏を紐解くコンテンツです。仕事の中で重ねてきた工夫やエピソードを通して、「三菱地所グループと社会の持続可能性 4つの重要テーマ」とのつながりと、“心躍る場づくり”に至るまでの工夫や想いをお届けします。

大川のほとり、水と緑に囲まれた大規模複合型施設「OAP(大阪アメニティパーク)」。当社は、その中核を担う複合型オフィスビル「OAPタワー」の運営管理を担っています。
OAPタワーは、かつて三菱マテリアル精錬所があった跡地を活用し、三菱マテリアルと三菱地所が共同で進めた再開発プロジェクトによって誕生しました。OAPという名の通り“快適性”を追求した「人間環境空間の創造」をテーマに、長年にわたって心地よい場づくりを進めてきました。
そして2026年、OAPタワーは竣工30周年を迎えます。これを機にOAPタワーでは「One And Peak(心をひとつに、これからも愛されるビルへ)」という想いのもと、さまざまな取り組みが動き出しています。こうした仕掛けの裏には、商業・オフィス・管理・建築4部門の密な連携がありました。そこで今回は、商業テナント担当の植山未来さん、オフィス担当の宗朋果さん、施設管理担当の土田拓実さんに、心躍る場づくりの“舞台裏”を語っていただきました。

三菱地所グループと
社会の持続可能性4つの重要テーマとの関わり

三菱地所グループでは、長期経営計画2030の社会価値向上戦略において、当社グループが注力するべき「三菱地所グループと社会の持続可能性4つの重要テーマ」を定めています。三菱地所プロパティマネジメントでは、その4つの重要テーマ「まち・サービス」「地球環境」「人の尊重」「価値の創造」を軸に、事業を通じてサステナビリティを推進しています。
今回は、「まち・サービス」の1テーマでお届けします。

  • まち・サービス

    次世代に誇るまちのハードとソフトの追求

    世代を超えて愛され、有機的に発展する「選ばれるまち」へ

  • 地球環境

    環境負荷軽減に尽力し続ける

    持続可能なまちと地球環境の実現

  • 人の尊重

    人を想い、人に寄り添い、人を守る

    多様な人々が幸せに働き、暮らせる社会へ

  • 価値の創造

    新たな価値の創造と循環

    時代の変化を先取りし、豊かさや便利さを育む

三菱地所グループと社会の持続可能性4つの
重要テーマについてはこちら →

就業者の声から生まれた、
憩いとにぎわいの場

OAPタワーの30年は、オフィス・商業テナント、そして地域とともに歩んできた歴史でもあります。

中でも地域との結びつきは強く、日本三大祭りのひとつ天神祭をはじめとする伝統行事への協力に加え、毎年さまざまな地域イベントに参画してきました。こうした地道な協働の積み重ねが、地域との関係性を長年にわたり育んできた原動力となっています。そして、その姿勢は地域にとどまらず、ご入居者さまとの関係にも向けられています。

30周年の周年事業の中でも象徴的なのが、ご入居者さまの声から生まれたワーカーズラウンジ「BLOOM BASE」です。

2020年以降、コロナ禍の影響を受け、OAPタワーでも飲食テナントの退店が続き、「ランチを食べる場所がない」「終業後に宴会を開く場所がない」といった切実な声がご入居者さまから寄せられていました。そこでオーナーさまや関係者とともに、“就業者同士のつながりを育む場”をコンセプトに、ランチ、宴会、打ち合わせなど幅広い用途に対応するラウンジの企画に取り組みました。

2年におよぶ準備期間を経てオープンした「BLOOM BASE」には、開業わずか4日で約1,000人が訪れたほか、年末には連日宴会で利用されるほどのにぎわいを見せました。また、「就業者専用」である強みを生かし、マグロの解体ショーや餅つき大会など、ご入居者さま同士が交流を図れるような企画も実施しました。

「こうした取り組みのおかげで、ご入居者さまとの面談では『最近のOAPタワーはすごく盛り上がっているね』といったお声をいただく機会が増えました」

そう話すオフィス担当の宗さんの表情には、確かな手応えがにじんでいました。

長年一緒にやってきた人たちと
にぎわいをつくりたいから

「BLOOM BASE」の開業にあたり、運営管理の面では二つの課題がありました。

一つは、セキュリティの設計です。土田さんは、警備会社や施工会社とともに、運用・設備・動線のすべてを何度も検証したと、当時を振り返ります。

「営業担当からは『昼間はご入居者さま限定、夜は一般のお客さまも利用できるようにしたい』との要望がありました。それを実現しつつ、利用者さまの安全とセキュリティをどう担保するか。その設計に、最も時間をかけました」

営業の意向をくみ取りながらも、「ビルとして実現できること・できないこと」を見極め、関係者全員が納得する形に仕上げること。それが施設管理の重要な役割です。

もう一つの課題は、飲食フロアにご入居されている商業テナントさまへのフォローです。商業テナント担当の植山さんが重視したのは、長くOAPタワーを支えてくださった商業テナントさまの不安をしっかり解消することでした。

「商業テナントさまの中には『BLOOM BASE』の開業により、売上が低下するのではないかという不安を抱えた方もいらっしゃいました。そこで私たちは、『BLOOM BASE』の開業は就業者のランチ需要を奪うことが目的ではなく、これまでビル外に流れていた需要をビル内に戻すことが目的であること。そして、ビルのにぎわいを一緒につくっていきたいのだという想いを丁寧に説明しました。長くお世話になっている商業テナントさまに納得していただくことが、最優先事項だったんです」

そのための取り組みの一つが、コロナ禍で途絶えていた店長懇親会の復活でした。日々の業務では各商業テナントさまと個別でやり取りすることが主ですが、この場で顔を合わせて言葉を交わすことで、お互いの考えや想いへの理解が深まります。

「大阪で商いをされている方は、義理人情に厚い方が多くいらっしゃいます。だからこそ、日頃から関係性を築いておくことが、いざというときの調整や判断をスムーズにしてくれます。率直に話せる対話の場をこれからも大切にしていきたいです」

心躍るTOPICS

業務の中で生まれる、小さな手応えや達成感。
そんな“心が躍る瞬間”を聞きしました

私たちが心躍るのは、会社としての総力が垣間見える瞬間です。「BLOOM BASE」でご入居者さま向けイベント「マグロ解体ショー」を開催したときのこと。直前になって進行役の変更が必要になる場面がありました。それが発覚したのは、なんと開始10分前。会場にはすでに100人もの人が待っている状況でした。そんな中、OAPタワーの運営担当ではない当社社員が状況を察し、代役を引き受けてくれたのです。これまで接客や現場運営の経験を積んできたメンバーだったため、進行をまとめてくれました。担当の枠を超えてワンチームでイベントを成功に導けたことが、とてもうれしかったのを覚えています。

細やかな心配りが、
信頼を育てる

OAPタワーの運営を支えるメンバーには、それぞれの役割を担いながら、日々の業務の中で大切にしている“向き合い方”があります。

オフィス担当の宗さんが重視しているのは、可能な限り直接ご入居者さまとお話をすること。

「どんなに小さな要件であっても、足を運び、言葉を交わすことで、潜在的なニーズや本音が聞けることが多いと感じています」

一方、施設管理担当の土田さんが意識しているのは、業務における「進捗と理由を丁寧に伝える」姿勢です。

「業務の性質上、何か不具合があった時にご連絡をいただくことが多く、迅速な対応が求められます。とはいえ、設備のトラブル対応は協力会社との連携が必要なことが多く、私たちだけの力では解決できないケースも少なくありません。だからこそ、問い合わせをいただいた方には、解決までにどの程度の時間がかかるのか、時間を要する場合には、その理由も含めて丁寧にお伝えするようにしています。相手の腹落ち感が、信頼構築には欠かせないと思っています」

“ワクワク”の連鎖をつくるために、
まずは自分たちが楽しむ

「商業とオフィスのテナントのつながりがここまで強いビルは珍しいかもしれません」

3人がこう口をそろえるほど、活気あるビルとして存在感を発揮するOAPタワー。

「『BLOOM BASE』を起点にオフィスと商業の垣根を超えた取り組みを広げ、OAPタワーらしい人と人とのつながりを、これからも育てていきたいと考えています。そのためにも、まずは自分自身が前向きに、楽しみながら企画に向き合うことを大切にしています。気持ちが伴わない仕事は、意図せず周囲にも伝わってしまうものです。だからこそ、ご入居者さまにとって空き時間を意味のある、有意義な場になるよう丁寧に思い描きながら、企画を形にしていきたいですね。現在は、朝活にフォーカスしたイベントや、ご入居されている飲食テナントさまの特性を活かしたコラボレーション企画などを検討しています」

植山さんはそう言って笑顔を見せます。

実際、ご入居者さまから「次にどんなイベントがあるのか、社員みんな楽しみにしています」といった声が届くほど、高評価をいただいているそう。

「現時点で、OAPタワーは空室率ほぼ0%。これは、ご入居者さまにしっかりご満足いただけていることの証だと思っています。これからもOAPタワーに入居し続けたいと思っていただけるよう、どんどん楽しい施策を考え続けたいです」

そう語る宗さんの瞳は、すでに未来を捉えています。

施設管理担当の土田さんは、運営面での展望を語ります。

「まずは『BLOOM BASE』でのイベント運営のスタイルを定着させたいです。どんなイベントも、安全が確保されて初めて成り立つものです。その前提のもと、管理側として運営の型をつかみたいと考えています」

竣工から30年。OAPタワーは時に大きな壁にぶつかりながらも、その度にビルに関わるさまざまな人の力で前へ進んできました。これからも、愛され続けるビルであるために。「One And Peak」を運営管理の力で体現し続けます。

物件概要

  • 物件名:OAPタワー
  • 所在地:大阪府大阪市北区天満橋一丁目8番30号
  • 竣工年月:1996年1月
  • 規模:地上39階・地下3階・塔屋1階
  • 延床面積:257,963.53m2

「うらトーク~心躍る舞台裏~」

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