働く人の“心と身体”に寄り添う、「オンラインまるのうち保健室」
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働く人が抱える課題が年々多様化し、健康経営が注目される今、「オンラインまるのうち保健室」は新しい支援のかたちを提案しています。
「最近なんだか不調。でも誰に相談すればいいのか分からない」——そんな働く人の声に寄り添うのが、三菱地所㈱が提供する「オンラインまるのうち保健室」です。女性特有の身体不調(月経・PMS)や男女共通のお悩み(妊活、更年期、介護)、それらの悩みとキャリアとの両立に関することなど、職場では話しづらいテーマを、学び、さらに専門家に気軽に相談できる場をオンラインセミナーやカウンセリングを通じて提供しています。
社員一人ひとりの“自分らしく働く”を支える取り組み。
今回は、このサービスの企画・推進を担った井上さんに誕生の背景と想いを伺いました。
サービスの原点は東京丸の内のリアルな声から
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―オンラインまるのうち保健室サービスはどのように生まれたのでしょうか?
「オンラインまるのうち保健室」は、三菱地所㈱が2014年から展開してきた「まるのうち保健室」のサービスのひとつです。
東京・丸の内で働く女性たちの健康課題に向き合い、ライフプランの自己理解を促すために始まったこの取り組みは、健康スコア調査(※)を通じて課題を可視化し、セミナーや相談会、体験型イベントなどをリアルで実施してきました。
“健康を害してからでは遅い”——そんな想いから始まった、大手町・丸の内・有楽町エリアのテナント様を中心とした健康支援が原点です。
※「働く女性 健康スコア」調査:働く女性の健康と就労環境に関する調査結果を数値化・可視化した指標
-リアル開催を中心に展開されていた「まるのうち保健室」から、オンラインへと移行されたとのことですが、その背景にはどんな想いや課題があったのでしょうか?
背景には、企業から寄せられた「誰もが公平に参加できるものであってほしい」という切実な声がありました。特に支店勤務やシフト勤務の社員は、時間や場所の制約からセミナーや相談の機会を得にくく、健康支援の取り組みが一部の社員に偏ってしまうという課題がありました。こうした状況を受けて誕生したのが「オンラインまるのうち保健室」です。
このサービスでは、働く人が抱える多様な悩みに対応するため、妊活や更年期など、働く人々がライフステージに応じて直面する心身の課題はもちろん、キャリアや人間関係、介護など、性別や役職を問わず誰もが関心を持つテーマを網羅した各種セミナーを場所や時間を問わずオンラインで受講できます。さらに、臨床心理士や看護師、キャリアカウンセラーなどの専門家によるカウンセリングも用意されており、職場では話しづらい悩みも安心して相談できる環境が整っています。
このサービスの設計には、三菱地所㈱が蓄積してきた「健康スコア」のデータが活用されています。また、20社以上の人事部を通じて集められたオフィスワーカーの“生の声”をもとに、働く人の健康課題や就労環境を数値化・可視化した貴重なデータをもとに、専門家と協業しながら、現代の職場に必要な支援コンテンツを丁寧に設計している点が魅力のひとつです。
オンラインだからこそ叶う、企業ごとの“最適な支援”
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―サービス導入した企業様で心に残ったお声はありますか?
「オンラインまるのうち保健室」の大きな魅力のひとつが、企業ごとにカスタマイズできる配信コンテンツです。社員が抱える課題は業種や職場環境によって異なり、画一的な支援ではカバーしきれないお悩みもあります。だからこそ、企業のニーズに合わせてテーマを選び、専門家と連携してオリジナルのセミナーを設計できる柔軟性も、当サービスならではの強みです。入居の窓口をご覧の皆様は実際のセミナーが視聴できるようになっていますのでぜひご覧ください。
ある企業では「男性育休」をテーマに、リアルとハイブリッドで開催したところ、社員から大きな反響がありました。参加をきっかけにカウンセリングを申し込む社員も現れ、「気軽に相談できる環境があることが、働きやすさにつながった」との声が寄せられました。こうした一人ひとりの行動変容が、職場全体の空気を少しずつ変えていくことを実感しました。
オンラインという形式は、時間や場所の制約を超えて、社員の“今”に寄り添う支援を可能にします。企業が社員の声に耳を傾け、必要な支援を届けることで、健康支援は単なる「制度」ではなく、「企業文化の一部」へと育っていくものと信じています。
健康支援は、個人の悩みから職場文化へ
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―オンラインまるのうち保健室の利用を検討する企業にはどのような傾向がありますか?
近年、企業から寄せられる声の中には、「健康支援を始めたいが、何から手をつければいいか分からない」「社員のプライベートな領域に、会社としてどこまで踏み込んでいいのか悩んでいる」といった戸惑いが多く見られます。かつては、女性社員が自ら健康リテラシーの必要性を訴えるケースが主流でしたが、今ではPMSや妊活といった言葉が社会的に認知され、企業側が課題感を持ち始めています。
この変化は、個人の悩みが“職場全体の課題”として捉えられるようになってきた証です。性差を超えた理解と支援が求められる今、企業には、社員が安心して悩みを共有できる環境づくりが求められています。知識を持ち、互いに助け合える職場文化の醸成こそが、これからの健康経営の鍵となると考えています。
保健室は、気軽に立ち寄れる場所
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―本サービスのネーミングに込めた想い、メッセージをお願いします。
「保健室」という名前には、“誰でも気軽に立ち寄れる場所でありたい”という想いが込められています。学校の保健室のように、体調が悪いときだけでなく、ちょっとした不安や悩みを抱えたときにふらっと立ち寄れる——そんな存在を、職場にもつくりたい。
それが原点です。リアルな場ではありませんが、しんどい時、気持ちがふさいだ時、モヤモヤを抱えた時、いつでもアクセスできるのが「オンラインまるのうち保健室」です。
このサービスは、社員一人ひとりの“自分らしく働く”をそっと支える、心と体の相談室。好きな時間に知識を得られるだけでなく、オンラインカウンセリングで悩みを共有し、安心感を得られる場所。働く人が孤立せず、支え合える職場づくりの一歩として、企業にとっても大きな意味を持ちます。
貴社の健康経営の一歩として、ぜひご活用いただければ幸いです。
―本日は、ありがとうございました。
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オンラインまるのうち保健室
井上 友美
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