誰もが安心して「立ち止まれる」場所を、働く街の中に
― 休養を“仕組み”として届ける「とまり木」の挑戦 ―
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働き方の多様化やウェルビーイングへの関心が高まるなか、オフィスにおける「休憩・リフレッシュ」の在り方も、いま大きな転換期を迎えています。
短時間で心身をリセットし、再び前向きに仕事へ向かう、そんな“質の高い休養”を、誰もが気軽に享受できる環境づくりを目指して生まれたのが、シェア休養室 「とまり木」 です。休養だけでなくパワーナップや身体をメンテナンスする感覚でリフレッシュ出来る場をシェアし、働く人が「会社の近くで」「予約なしに」「短時間でも」利用できる仕組みとして展開されています。
今回は、「とまり木」のサービス立ち上げ背景や、空間設計に込めた想い、導入企業や利用者から寄せられている声、そして今後の展望についてご担当の三輪さん、長坂さんにお話を伺いました。
時代の変化とともに高まる「休養」へのニーズ
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― サービス立ち上げ当初と現在とでは、休養空間を取り巻くニーズに変化はありましたか?
サービス立ち上げ当初は、「休むこと」に対してどこか後ろめたさを感じる風潮がまだ強く、休養は個人の自己責任、自己管理の範囲、という認識が一般的でした。しかし近年では、健康経営や人材確保・定着の観点から、企業が主体となって従業員を支える仕組みづくりの重要性が高まっています。「休むことはさぼることではない」「生産性を高めるための行為である」という考え方が徐々に浸透し、パワーナップやコンディショニングといった“攻めの休養”への理解も広がってきました。そうした流れの中で、休養室に対する関心も年々高まっていると感じています。
「とまり木」ならではのサービス設計とは

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― 「とまり木」の特に重視しているポイントを教えてください。
「とまり木」は、維持管理コストがかかる休養サービスを、企業間でシェアできる点が大きな特徴です。
マッサージ店や整体といった既存サービスとは異なり、「休養室」という機能に特化したサードプレイスとして利用してほしいという考えのもと設計されている点も、「とまり木」ならではの特徴です。什器には触感のやさしい素材を採用し、照明や音にも配慮することで、五感を通じてリラックスできる空間づくりを行っています。靴を脱いで空間に入る動線も、仕事モードから休養モードへと自然に切り替えるための工夫の一つです。
利用者の声が示す、休養の新しい価値

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― 実際に利用されている方からは、どのような声が寄せられていますか?
PMS(月経前症候群)や月経痛、更年期症状、妊娠中の体調不良など、周囲に知られたくない不調を抱える方にとって、休養室が「会社から少し離れた場所にある」という点は大きな安心材料になっています。社内の休養室は利用しづらかった方が、「とまり木」を選ばれるケースも少なくありません。ベッドで横になって休むことが早期回復につながり、その後の業務に前向きに戻れるという声も多く、無理をして長時間耐えるよりも、短時間で回復できる価値を実感いただいています。
利用者は30〜40代を中心に、男女比はおおよそ半々で、月間500名以上が利用しており、週の後半にかけて利用が増える傾向も見られます。
また、「とまり木」では単に「休む」だけでなく、常駐するパーソナルトレーナーに身体の悩みを相談し、ストレッチなどを通じてコンディションを整える体験も可能です。
「肩こりや腰痛といったビジネスパーソン特有の不調について、その場で相談でき、的確なアドバイスがもらえる」「医療機関を予約するほどではない不調を気軽にケアできる」といった声も寄せられており、未病ケアや課題解決のきっかけづくりの場としても評価されています。
働く街のインフラとしての「とまり木」を目指して

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― 今後、「とまり木」はどのような役割を担っていくとお考えですか?
フリーアドレス化やウェルビーイング志向の高まりにより、オフィスはますます多機能化しています。その中で、「とまり木」のような休養機能が、ビルや街の「当たり前の設備」になっていくことを目指しています。
海外では、リカバリーや日常の健康維持に特化した市場も拡大しています。従業員の健康を会社が主体的に支える時代において、休養は“特別な福利厚生”ではなく、“長く働くためのインフラ”であると考えています。
今後は大丸有エリアを起点に、街全体で「上手に休む」文化を根付かせていきたいですね。
―本日は、ありがとうございました。
三菱地所株式会社 エリアマネジメント事業部
三輪 弘美 様
長坂 柚花 様
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